技術革新とクリーン化
様々な技術革新が起こるエレクトロニクス業界
使いこなしきれないほどの高機能が日常となったスマートフォンやタブレットデバイス。自動車のEV化に伴う電動化や安全性・利便性向上を図った様々な制御。更にはAIの台頭によるあらゆる思考のオートメーション化。
我々の日常を豊かにするエレクトロニクス製品の背景では、様々な技術革新が日々起こり、その産業のすそ野を広げ続けています。
日々加速する「高集積化・高機能化・小型化」
一昔前には、1.0mm x 0.5mmが最小とされてきたMLCC(積層チップセラミックコンデンサ)では0.4mm x 0.2mm品の量産が各社で行われ、スマートフォンやウエアラブルデバイスの高集積化・高機能化・小型化に寄与しています。
自動車においては、安全機能や利便性向上機能の付与とEV化に伴う電動化が更なる後押しとなり、今やMLCCの使用量は最新EVでは1万個以上/台とも言われています。
また、車載電子部品製造においては、“検査で弾き良品を出荷すればいい”という従来の民生部品における考え方は通用しなくなりました。人の命を預かる部品の製造として声高らかに”Zero Defect”が標語となり、プロセス中の一切の不良さえも許容できない姿勢が支配し始めています。
半導体において、前工程ではEUV露光による量産がかつてない微細なピッチ配線幅の半導体製造を可能としました。更には、後工程領域でも中間工程と呼ばれるプロセスが登場。半導体チップ同士を同一基板上に実装し接続させる新たな技術も誕生し、業界の高度化と高機能化がAI技術を支えています。
クリーン化においても技術革新が求められている
いずれも、日々の技術革新の積み重ねから、日常的に目にするようになったこの10年以内に起きている大きなエレクトロニクス業界のトレンドです。これほどまでに技術革新が深化を辿っている一方で、クリーンルームにおけるモノづくりの根底やクリーン化についてはどれほど進化してきたでしょうか。
「異物は永遠のテーマ」が口癖のように染みつき、微細化や技術革新が進んでいるにも関わらず、30年前と変わらぬクリーン化との向き合い方が継承され続ける日本のクリーンルーム産業。日々グローバル化と技術革新を続け、厳しさの一途を辿る顧客からの新たな要求や製品仕様に応えきれず、騙し騙し対応しているのが実情ではないでしょうか。
日本のエレクトロニクス産業におけるクリーン化でも、今技術革新が求められています。
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