クリーン化のファーストステップ
異物は空間の外から侵入してくる
多くの場合、異物による不良が発生した際には、その異物が何だったのかを解析し、その物質を使用している材料の根絶や使用の制限に取り組まれます。
出てくるものは、繊維・金属粉・PET片・皮膚片など、多くの場合はこれまでにも取り組み続けてきた素材そのもので、根本的な不良発生の脱却にはつながっていないことが散見されます。
隔離された空間や環境であっても、そこに部材が運ばれ、搬送ツールや人が出入りする限りにおいては、異物は運び続けられます。その空間に入ってくる異物は必ずその空間の外から侵入してくるのです。
持ち込み異物の低減がクリーン化のファーストステップ
一般的に、クリーンルーム内の異物の70% ~ 80%が外部からの持ち込みと言われています。異物の絶対数が多い状況において、成分の特定だけでは、汚染として伝搬し複雑な侵入経路をもつ原因物質の根絶には繋がりません。そのため、当社ではまずは持ち込み異物の低減をクリーン化のファーストステップとして提唱しています。
粗大粒子の計測技術の台頭や、新たなISOの規格概念を通じて、今まで当たり前だと思われていたことの多くが当たり前ではないことが分かってきています。
例えば、洗浄から帰ってきたクリーンウエアが本当にキレイなのか、エアーシャワーの有効性や手洗いの重要性がいかほどなのか。
昔から言われていたことではありますが、持ち込む異物の中でもクリーンウエア、つまり人からの持ち込み異物数が圧倒的に多いことが、明らかになりつつあります。
クリーン化のファーストステップとして、持ち込み異物対策や清掃など、網羅的な活動を推進する上で、是非当社に一度ご相談頂けたらと思います。
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